モラールは、勤労意欲・労働意欲・士気などを指します。
職場の労働条件や労働環境、人間関係や帰属意識などに影響されて生じる従業員の意識です。
すべての人が給料だけで働いているとは限りません。
職場環境や上司との関係によって「やる気」になっり、「やる気」を失ったりするのです。
モラール・サーベイは、組織・職場管理に対する従業員の態度や満足度、問題意識などを調査するための方法を総称する言葉です。
一般的には、管理監督者の態度面や、仕事の環境面、人事評価や異動などの定量化しにくい人事管理面を中心に、アンケート方式で調査を実施する場合が多いです。
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●目的
労務管理上の問題点を見出し、職場や諸制度の改善に生かしていくことにあります。
モラールサーベイを行うことによって、次のような効果を期待できます。
・経営施策上の効果の客観的な判断
・社内における問題分野の発見
・社員の経営に対する参画感の付与
・人事上・倫理上の隠された問題点の発見
そして、調査の結果は次のようなことに活用することができます。
・社内における問題点の抽出
・教育研修の参考資料
・管理職選定の判断材料
・適材適所の人事配置
・職場の活性化
・組織、風土の改革と経営の効率化
●経緯
日本では、昭和30年に日本労務研究会が「NRK方式モラールサーベイ」を開発したものが始まりとされています。
日本労務研究会; 昭和23年、東大名誉教授・淡路圓治郎博士の下に労働省許可第1号の公益法人として設立され、「労務研究」(月刊)を創刊、「経営労務学級」の開設、「労働基準法セミナー」の開催、「職階制専門委員会」などを設置。
http://www.nichiroken.or.jp/ NRK方式モラールサーベイ;
http://www.nichiroken.or.jp/html/f_con3_1.html その後、厚生労働省方式、労働科学研究所方式、世論化学協会など、各機関が独自の方式で実施しています。
厚生労働省方式は、各都道府県の労政・労働福祉主管課で扱っています(実施していない都道府県もあります)。
●質問項目
質問用紙をあらかじめ作成しておき、質問回答率を算出し分析を行います。
質問項目は、日頃感じていることを短時間に従業員に一斉に記入させます。
事前に何の目的でこのようなことを実施するのか従業員に周知徹底させます。
・会社全体の方針を質問する項目
あなたは会社の経営方針を知っていますか
あなたは自分の仕事が会社の目標達成に役立っていると思いますか
・・・・・
・組織運営を質問する項目
仕事に関して上司は説明をしてくれますか
上司は指示命令を的確に行っていますか
・・・・・
・組織を活性化させる項目等
あなたの職場は自分の意見を率直にいえる雰囲気にありますか
現場での一体感があり、コミュニケーションが取れていると思いますか
・・・・・
・処遇についての項目
会社はあなたの仕事に対して公正に判断していると思いますか
仕事に見合うだけの給料をもらって満足していますか
・・・・・
●ポイント
・モラールサーベイでは、選択式の設問のみならず、重要項目についてはフリー記述欄も設定し、従業員のホンネを引き出すようにします。
・モラールサーベイは単発で数回実施しただけでは意味がなく、定期的な実施によって、経営・組織・上司などに対する信頼度のトレンドや変化の兆しを発見することができます。
・モラールサーベイは、その機密性や従業員からの信頼性を確保する意味でも積極的に外部の人事系コンサルティング会社などを活用するとよいようです。
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