成果主義はあまりうまくいっていない例が多いようです。
それは、日本人の行動・思考パターンにフィットしていないためのようです。
”超・成果主義”(2005年6月 日本経済新聞社刊 加藤 昌男著)を読みました。
成果主義崩壊の真実と成果主義の本質的な問題点を追求し、人の視点から日本企業の発展のために役立つ様々な考え方や最新の具体的事例の紹介、新しい視点の創造的な提案がされています。
成果主義を導入しても会社の発展につながりません。
短期的な目標達成度がどれほど向上したように見えても、中長期的発展や戦略の実現につながらないのであれば、その人事システムは不適切です。
成果のあがらない成果主義という皮肉な状況、これこそが成果主義崩壊の真実です。
では、なぜ成果主義は会社の発展につながらないのでしょうあか。
成果を高めるには、結果が出てしまってから対処するのでは遅すぎます。
従来の成果査定主義はよい結果をつくり出すマネジメント・システムではありません。
それどころか、成果査定主義は同僚を協働する仲間から単なる競争相手におとしめ、日本企業の強みである社員同士が協力し合うチームワークを崩壊させ、組織力を低下させます。
成果主義の目的は、人を公正に評価し社員が報われる処遇を実現するという人事制度の動機付け施策だけでなく、なぜ自分が働くのかという使命を自覚させ自律性を高め、知的チームプレーの相乗効果で高業績達成を加速させることでした。
そのためには、お互いに協力し合うことが組織業績を高め利益配分のパイを増やすことにつながります。
知的チームプレーの過程で組織の共有ノウハウが増え、個人のパフォーマンスをも向上させるので、次期の好業績・好評価にもつながります。
他人を助けることが巡りめぐって、結局は社員個人に還元されるというWInWlnの好循環の仕組みを築くことが重要です。
WlnW・1nの人事理念が、社員相互の信頼関係を高め、知的チームプレーを発揮させる基盤となります。
人事とは経営そのものです。
企業経営という総合的な活動を人の視点から把握したものが人事です。
従って、成果に指向した人事とは、経営管理そのものです。
経営管理の基本的な考え方が、単なる査定と選別の論理であってはなりません。
高業績達成のための努力、創意工夫のシステムでなければなりません。
働くということは、生きるということであるとすれば、我々日本人が共に働くということは、共に生きるということではないでしょうか。
昔から、我々日本人を支えてきた和を以て貴しと為す理念を忘れるべきではりません。
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